生ごみ堆肥の仕上げ~手ざわりを忘れずに!
台所で出る生ごみや、農作業で出る野菜くずなどを堆肥にするテクニックを、春夏2回に渡って習いました。
初回に習ったのは、生ごみを混ぜ込んで蓄える「床材(とこざい)」づくりでしたが、その後、2~3か月かけて生ごみや野菜くずをたくさん混ぜ込んだものができたら、今度は、仕上げ工程。発酵させて堆肥にするための「二次処理」を習いました。
このとき、先生が丁寧に教えてくださったのは、五感をつかって状態を確かめること。
見た目、におい、手ざわり・・・特に手に感じる湿り気や、握り心地などを覚えて下さい、との指示が。
一輪車を使って分量を計る、という一見大らかな配合の仕方ですが、最後の微調整は、数字よりも自分の五感が頼り(!?)になりそうです。
堆肥づくりの仕上げは、微生物の力を借りる「発酵」ですから、微生物にとって快適な環境を整えるには、その日の外気の温度や湿度の影響にも気を配る必要があります。そんな微妙な環境変化を全て計測しようとすると大変ですが、私たちの五感こそ、微生物たちと同じ世界で生きたきたセンサーかも知れません。
多くの生きものと関わる農業だからこそ、畑の環境をしっかり分析する科学の視点と、逆にしっかり畑の環境を察知する五感と・・・その両方を磨いていきたいと思う講義でした!