
生ごみ堆肥づくり&改良牛糞堆肥☆彡
毎年、受講生から大人気の講義「生ごみ堆肥づくり」の第1回を開催しました!
台所から毎日でる生ごみを堆肥にして有効活用する、というのは家庭菜園でもよくチャレンジしますが、うまくコントロールしないと想定外の虫が発生したり病気が出たりと、苦い経験をする方も多いと思います。
そこで、農の学校では毎年、経営講義でもお世話になる、生ごみ堆肥づくりのプロフェッショナルの農家さんから、失敗しないコツを特別に伝授していただきます!( @kamoshida_farm )
生ごみが堆肥になるメカニズムから、堆肥の仕込み方、堆肥の効用、よくある失敗ポイントなどの基本を座学で教わり、実際に米ぬか、モミガラ、落ち葉、牛糞、赤土(山土)などの農村で手に入る材料を混ぜ合わせて、「生ごみを受け入れるベッド(基材)」をつくりました!
肥料の勉強から、炭素(C)系の成分と窒素(N)系の成分のバランスが大事、と習いますが、モミガラ、落ち葉は炭素の多い材料。牛糞や生ごみ、米ぬかなどは窒素が多い材料。・・・そして、赤土はミネラル分が多い材料でもありいろんな素材を吸着する「つなぎ役」にもなる材料。
また、今回使った落ち葉は、地域の自治会長さんの了解を得て採集させていただいた森の落ち葉。自然の中に居るいろんな菌が付着しているので、生ごみを分解してくれる菌の供給源のひとつ。そして、同じく牛糞も、草食性の牛のお腹に居た「植物を分解できる菌たち」の供給源。
いろんな素材のポテンシャルをミックスして、野菜クズを堆肥にできるベッドをつくりました!
あわせて習ったのは、牛糞堆肥の改良の仕方。
丹波市、ご存知のとおり「丹波牛」の名産地。ブランド牛として著名な神戸牛の繁殖農家や肥育農家、乳牛農家などの有力農家がいる地域なので、牛糞堆肥が入手しやすい地域です!
しかし、牛糞堆肥の品質は季節などによって変動しますので、自分の畑に適した状態にカスタマイズするノウハウが大事。・・・ということで、牛糞堆肥を改良して安定させるレシピを教わりました!
こちらは、牛糞と素材を混ぜ合わせると発酵が始まるので、何度か切り返し作業をして、発酵が落ち着いたら使えます(それまで、温度を計りながら、何週間か育てます~)
地域や家庭から得られる材料を使って堆肥をつくる、という昔ながらのノウハウに最新の知見を添えて、新規就農するチカラにしていきます!